終わらない恋
部屋を見回すと小さな男の子の写真がたくさん飾られていた。



「これが芦澤かぁ……」



写真を一枚一枚見ていく。



そこには芦澤の小学校の頃からの写真が飾られていた。






「やばーい!すっごくかわいいじゃんかぁ!!」




写真立ての中の写真の芦澤は笑顔いっぱいだった。



「あ……中学生になるとカッコよくなってる。」


入学式らしき写真の中学校は古く、この近くではなさそうだった。



「どっかから引っ越して来たんだ…」


順に目で写真を追うと行為的に伏せてある写真があった。




「なんだろ………」




興味がてら私は何の抵抗もなくその写真立てを起こした。






――え?



体中が止まって自由に動けなくなった。




だってそこに映っていたのは







「………私?」






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