終わらない恋

・友宏side

俺は冷蔵庫の中にあるお茶をコップについでおぼんに乗せた。



あとは机の上にあったポテチも一緒に運んだ。




ガチャ……


「ごめんこれしかなくて」



カチャン―――



入るなりななは持っていたものを床に落とした。



「あ……ごめん。」



「それ………。」



俺の目線の先には"はな"との思い出の写真だった。



ななはずっと目線を落としたまま顔をあげなかった。




「緑茶しかねーから家さ。あ、あとポテチな。」


俺はななの行動を見てみぬふりをした。



ここでつっこんでも俺は何も言えないから。



ただななに笑いかけることしかできなかった。
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