終わらない恋
正直その言葉をなんとなく予想していた。



ななは家を勢いよく飛び出した。



俺は追いかけることはできなかった。




そんな資格持ってないから。




確かに"はな"と"なな"を重ねていた自分がいた。



そんな自分が嫌で仕方なかった。



はなのことだって忘れたことはない。



ずっとずっと



今日は会えるかな?



ちょっと出かけたらはながいるかな?




って考えていた。




だけどいくら俺が願ったってはなが帰ってくるはずがない。



でも俺は多分同じくらい






あいつのこと………






ななのことを考えていた。
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