終わらない恋
ただ天井を見つめて時間が過ぎるのを待っていた。



天井は少し汚くて真っ白ではなく灰色がかっている。




瞳をつぶると自然とななの顔が浮かんで来た。



――何でだよ……




ガラララ……


「あれ?先生いるって書いてあるのに。いないみたい……まぁベッドで寝てなよ!!」


俺は急いで布団をかぶった。



「あ…誰か寝てるね」


「………うん」


「じゃあ元気になったら教室戻ってきなよ!!」




俺は付き添いが保健室を出るのを見計らってそっと隣のカーテンを開けた。



「あ………」



そこには横になっているなながいた。



見た感じだとすごい悪そうだった。
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