終わらない恋
「お前大丈夫か?」


俺は仕切りを外してななを見た。



「え…あ…芦澤?!」


ななは起き上がるとびっくりした顔をして俺を見つめた。



「お前熱あるだろ」



そっと手をななの額に当てた。



ななは俺を見上げた。



少し口が開いていて…だけど大きな瞳で俺を見つめ返している。


「ね…熱あるぞ。」


俺が話すとななは急に気づいた様に俺から離れた。



「関係ないじゃん!あっち行っててよ。」


「ばかっお前……そんな熱のくせに生意気言ってんなよ。」



「芦澤には関係ないし。てかもう私には関わらないで!!」






「おい…お前……泣いてる?」




ななの瞳からは大粒の涙がこぼれ落ちていた。
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