終わらない恋
季節はいつの間にか夏休みを迎えようとしていた。




最後に芦澤と話したのが6月の中旬…



もうすぐ1ヶ月くらいたつのかな?




ずっと芦澤を避けてきた。






メールも……


電話も……





だけど気持ちは募るばかり。




ひくということを知らない。




夜になれば涙を流して



朝になれば胸を苦しめて




そんな毎日だった。




「なな、大丈夫?次移動教室だよ?」


真奈美の言葉で我に返った。



「………サボるからいいや。」



真奈美は「そっか」とだけ言って私から離れた。



ドアをでる際に振り返って



「相談しなよ!!ため込むな!」




そう言って去って行った。



「まなみぃ。」



その優しい心遣いについ涙があふれた。




――真奈美には今までのことちゃんと話さなくちゃ……




私は教室で一人始業ベルを聞いた。
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