終わらない恋

・友宏side

ななと視線を合わせる。



吸い込まれてしまいそうなくらい綺麗な瞳をしている。




ななが好きだ。



言葉にできたらどんなに楽だろうか。



でもななはそんな気すらないだろう。



誰にもななを渡したくない。






「なんで避けるんだ?」



もう一度問う。



ななはそれと同時に目をそらした。



しばらく下を向いたまま黙っていた。




「避けてないし。」



ななはもう一度俺に視線を合わせた。
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