終わらない恋
「真奈美〜」


真奈美は逃げ足だけは早いらしく、どこを見てもいなかった。



「どーしよ……とりあえず芦澤友宏と仲良くなれば真奈美も喜ぶよね!」



私はそう確信した。






「待って!!」



突如の声で中庭を向くと二人の男女がいた。



「私、ずっと前から好きだったんだから。」


――あ、うちのクラスの良江ちゃんだ……



「悪い、付き合う気ないから」



――この男誰だろう?



私はその男子生徒に目を奪われていた。背が高くて目は比較的細めで少しつり目で怖いとも思える顔立ち。それでも全体のオーラはかっこいいだった。
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