終わらない恋
ななはしばらくあ然とした顔だったが、なにやら理解したらしくだんだん顔が赤くなっていった。



「ごめん……」



ななのその言葉は俺の胸に深く刺さった。



――そりゃそうだよな。避けられたりしてたんだし……



「ごめん……私、芦澤が好きみたい。」






――だから謝るなって………は?



「なんか言ってよぉ。恥ずかしいじゃん!」



なな顔を下に向けた。



――まじかよ?




「よっしゃーーー!」




俺は目一杯叫んでななを抱きしめた。



「きゃっ!!ちょっと……」



「まじうれしい。なな、俺お前のことすんげー好きなんだぜ?」



さっきまで言えなかった「好き」がなぜか簡単に言えるようになった。



「うん。」




ななは俺の腕の中でうなずいた。
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