終わらない恋
友宏とわかれて家に帰った。


「た、ただいま〜」



なんだかいつもの自分を装れなくなっていた。



「裏声なんか出しちゃってどうしたの?」


お母さんが笑いながら食事を食卓に運んだ。



「夕飯できたから食べましょう」


「は〜い……」



「なな、最近体調はどう?」



「ん?平気だよ。」



「来月定期診断があるからね。」



「はーい。」



私はそれから言葉を発しなくなった。
< 79 / 98 >

この作品をシェア

pagetop