終わらない恋
「なんでダメなの?!付き合ってる人とかいるの?」


良江ちゃんは必死に男子生徒の袖をつかんで投げかけていた。



潤んだ瞳は本当にかわいくて、なんで断っているのかわからなかった。



「いないよ。でも……好きな人ならいるから。」



すました顔で言うとそのまま去って行った。



「芦澤君のばかあぁ!!」



――え?芦澤?



私はもう一度男子生徒を見た。




――あれが芦澤友宏か!!
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