終わらない恋
何気なくはなサンの写真を見た。



あの日のままだった。




その行為はちゃんと香織の目にも入っていた。


「はなのこと、ななはどれくらい知ってるの?」



――え?




いきなりの言葉に焦り声が出せなかった。



「友宏何も言ってないよね。」



「うん……。」



やっと出せた声は情けなかった。



「知りたい……よね?」




香織の顔つきは真剣そのものだった。
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