終わらない恋
俺は健太に呼び止められてそのまま店の外に連れて行かれた。



「なんか用か?」



「ななのことだけど……」




――またか……



俺はため息をついてから目つきの悪い健太を睨み返した。



「ななと別れろよ……」



「じゃあな……」



俺はすぐに向きを変えて家に向かった。


「待てよー!!」



健太はしつこくついて来る。



「ななはお前と一緒だと幸せにはなれないんだよ!!」




「うるせーよ。俺があいつを守るんだよ!!」



「それがあいつを苦しめることになるんだよ!!」



――は?



俺は止まった。



ちょうど家の前でもあったし、俺は健太に近づいた。
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