終わらない恋
私は二階から一階に階段で駆け下りて芦澤友宏を探した。




でも芦澤友宏はいなかった。




――チャンスだったのに。



私は肩を落として顔も下げたまま歩いた。




――この手紙早く返したいし、なんか接点とかないかな?




でも確かに芦澤友宏はかっこよかったね……




かっこよかったけどモテる理由が私にはわからないな……



顔だけ目当てみたいなのかな?




女子に冷たかったし……







ドンっ



「きゃ…」



私は誰かとぶつかった。


「ごめん。」


その声に私ははっと顔を上げた。



――芦澤友宏?!



でも彼が発した第一声は予想もつかない言葉だった。












「はな?」








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