終わらない恋
そう思うと急に心が乱れ始めた。


「なな、健太のこと……」


「ぎゃあぁぁあ!!!」



――ぎゃあぁぁあ?



突如の悲鳴に顔を上げるとななは机の上に乗っていた。


「ご、ご、ゴキブリ!!」



「はぁ?」


俺は部屋でカサカサ動くゴキブリを近くにあった紙を丸めてそれで叩いた。


「いやぁ……グロい!!」



ななは目をつむった。



「おい、目を開けろ!!危ない!」



「へ。」



ななは机の上でバランスを崩した。



「なな!」



俺は急いでななを守るように転がった。
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