終わらない恋
――キスをするの?



今の流れだったら普通にするんじゃないの?!




俺は急に恥ずかしくなってななの上から退いた。


「あ…ごめん。こういうのって聞くべきじゃなかったね。」


ななは体を起こしながら軽く舌を出した。


「遅いっつーの。」



俺はななのいない方を向いた。



「友宏ごめんって。」

「ばーか。」



………





沈黙が続いた。



俺はゆっくりとななの方向を見た。




「智宏?」



「黙って。」




ななを壁に押し付けてそのまま俺は唇を重ねた。



ゆっくりと離すとお互いに目が合って思わず笑いがこぼれた。




そしてこれが


俺には幸せに感じた。






ずっとこのままで



いいと思っていた――――
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