彼の遊戯
今だけは…
「ん、………っ、」
「紗江子、何で声、我慢すんの?」
ソファの上という、不安定な場所で行われる生々しい行為。
意地悪な口調で、既に乱れまくった私をさらにおかしくさせようとするこの男。
快感に順応するしかない私を下から悠然と眺める彼は、行為に及んでいる間は普段より少し饒舌だ。
「ひぁ………!ん、あ…。あ、あぅ、」
「相変わらず、乱れてる紗江子は可愛いよね。
―――浅ましくて、すっごく可愛いよ」