この気持ちは止められない
なんと言うか、嫌だ...
私、気持ちを伝えるつもりでいたから...変に心臓が暴れる。
「じゃ、あたし達はこれで。和也、行こ?」
「え...⁉︎」
聞こえてきた声に、思わず目をカッと見開く。
もう、帰っちゃうの...⁉︎
「ん、そうだな。じゃあまたな。明日楽しみにしとくぜ?」
「は⁉︎ 何だよお前ら‼︎」
「桜。また明日ね‼︎ あたしも楽しみ〜」
斎藤くんとその隣にいる彼女さんは、ルンルンしながら私達に背を向けて去って行ってしまった。
「.........」
「.........」
シン...と静まり返る靴箱。