この気持ちは止められない
黙り込んだ俺に勘違いしたのか、
「わあぁぁ‼︎ ご、ごめんね! 迷惑、だよね...っ! な、なかった事にして‼︎ じゃ、じゃあ!!!」
早口でそう言うと、俺にくるっと背を向けて全力で走り出してしまった。
「は? え、おい。ちょい待てよ!!!」
自分でも、初めて張り上げた声に驚きながらも、急いで靴を履き替えると、野村を目指して踵を蹴り上げた。
まだ、正直言って野村に告白されたのは驚いたとしか言えねーけど...
俺、嫌じゃなかった。
何でなんだろーな。
自分でも分かんねー。