この気持ちは止められない
「あ、龍也発見。じゃ、ごめんけど、俺先行くわ! 」
そう言って、手を上げながら走り出そうとする早川くんに、
「う、うん...‼︎」
笑顔で手を振り返す。
そんな私を見て、早川くんは軽く微笑むと走り出した。
その背中を、ボーッと眺める。
後ろ姿まで...かっこいいんだな。
そう思いながらずーっと背中を眺めてると、
「あ......」
十数メートル先で、ふと、思い出したように止まった早川くんに、首を傾げる。
ど、どうかしたのかな...