君と歩く未知
アタシは職員室で美術部の顧問の先生から退部届けを受け取っていた。
顧問の先生は首をかしげながら、アタシに退部届けを差し出した。
「それにしても何で突然、退部したりするんだ?小林は美術大学を目指すつもりなのかと思ったんだけどな…」
先生は残念そうにアタシに言う。
アタシはニッコリ笑った。
先生は優しく言った。
「先生は小林は絵のセンスあると思ってるよ。まあ、描きたくなったらいつでもおいで」
アタシは先生に頭を下げた。
「お世話になりました」
退部届けを受け取ってアタシは先生に背を向けた。
アタシは一つ先生に尋ねなくてはいけないことがあったと思い、振り向いた。
どうしても尋ねなくてはいけない…大切なこと。
「先生…木塚はもう退部届けを取りに来ましたか?」
先生は首をかしげた。
「いや、来ていないぞ。どうした?木塚も退部するのか?」
アタシは驚いた。
もうカズくんは退部したものだと思っていたから…
「いえ、何でもないんです。先生…美術室の鍵を借りて良いですか?」
先生は頷いて、アタシに鍵を渡した。
アタシは先生に軽く会釈をして走り出した。
…もしかしたら、カズくんはまだ美術室に通ってるかもしれない。
アタシは美術室まで走った。
美術室の鍵を開けると、何も変わりない、いつもの美術室が広がっていた。
アタシはカズくんとの思い出の小さな部屋へ足を進めた…
顧問の先生は首をかしげながら、アタシに退部届けを差し出した。
「それにしても何で突然、退部したりするんだ?小林は美術大学を目指すつもりなのかと思ったんだけどな…」
先生は残念そうにアタシに言う。
アタシはニッコリ笑った。
先生は優しく言った。
「先生は小林は絵のセンスあると思ってるよ。まあ、描きたくなったらいつでもおいで」
アタシは先生に頭を下げた。
「お世話になりました」
退部届けを受け取ってアタシは先生に背を向けた。
アタシは一つ先生に尋ねなくてはいけないことがあったと思い、振り向いた。
どうしても尋ねなくてはいけない…大切なこと。
「先生…木塚はもう退部届けを取りに来ましたか?」
先生は首をかしげた。
「いや、来ていないぞ。どうした?木塚も退部するのか?」
アタシは驚いた。
もうカズくんは退部したものだと思っていたから…
「いえ、何でもないんです。先生…美術室の鍵を借りて良いですか?」
先生は頷いて、アタシに鍵を渡した。
アタシは先生に軽く会釈をして走り出した。
…もしかしたら、カズくんはまだ美術室に通ってるかもしれない。
アタシは美術室まで走った。
美術室の鍵を開けると、何も変わりない、いつもの美術室が広がっていた。
アタシはカズくんとの思い出の小さな部屋へ足を進めた…