君と歩く未知
ブルー
あれからカズくんは、毎日放課後美術室に来てくれるようになった。
アタシはカズくんの前では普通に笑うようになったし、そこそこ仲良くなれた。
だけど、期末テストが終わって、もうすぐ夏休みに入ろうとしているときに始まった。
それは…クラスで一番地味で大人しいアタシに対するイジメだった…
なんとなく、クラスの中でアタシのことを見て
「気味が悪い」「変わった子」という言葉は聞いたことがあった。だけど、そのころはこんなに酷いことをされるとは思ってもみなかった…。
ある日朝学校に行くと、机の中に置き勉してあった教科書やノートの数が減っていた。
そこで、アタシが身の回りをクルクル捜していると、周りからクスクス…と笑い声が聞こえてきたのだった。アタシは直感的に思った。
隠されたって。
「あれー?なにこれー?小林さんのノート、捨ててあるよー。いらないのー?」
クラスの派手な女の子がわざとらしくゴミ箱の中から汚そうにアタシのノートを摘み上げていた。
アタシは慌ててそのノートを取り返した。
女の子は他の子たちとケラケラ笑いながらアタシから離れて行き、遠巻きにアタシの様子を観察するような目で見た。
ゴミ箱の中には、他にもアタシの教科書やノートが捨てられてあって、アタシは一生懸命になってゴミをあさった。
その様子を見てクラス中が爆笑した。
こんなの…さらし者だ。
アタシはカズくんの前では普通に笑うようになったし、そこそこ仲良くなれた。
だけど、期末テストが終わって、もうすぐ夏休みに入ろうとしているときに始まった。
それは…クラスで一番地味で大人しいアタシに対するイジメだった…
なんとなく、クラスの中でアタシのことを見て
「気味が悪い」「変わった子」という言葉は聞いたことがあった。だけど、そのころはこんなに酷いことをされるとは思ってもみなかった…。
ある日朝学校に行くと、机の中に置き勉してあった教科書やノートの数が減っていた。
そこで、アタシが身の回りをクルクル捜していると、周りからクスクス…と笑い声が聞こえてきたのだった。アタシは直感的に思った。
隠されたって。
「あれー?なにこれー?小林さんのノート、捨ててあるよー。いらないのー?」
クラスの派手な女の子がわざとらしくゴミ箱の中から汚そうにアタシのノートを摘み上げていた。
アタシは慌ててそのノートを取り返した。
女の子は他の子たちとケラケラ笑いながらアタシから離れて行き、遠巻きにアタシの様子を観察するような目で見た。
ゴミ箱の中には、他にもアタシの教科書やノートが捨てられてあって、アタシは一生懸命になってゴミをあさった。
その様子を見てクラス中が爆笑した。
こんなの…さらし者だ。