君と歩く未知
一つの真実
アタシとカズくんがカップルになった日、結局アタシたち二人は学校をサボった。
学校をサボっても、特に行きたい場所があるわけでもない。
だからアタシたちはとりあえず電車に乗り込んで、お金のかからない、初夏の海へ遊びに行くことにした。
電車の中で何を話すわけでもなく、ただ電車の揺れに身を任せて大人しく座っていた。
このアタシたちの間に流れる暖かい空気さえあれば、何も離す必要はなかった。
だけど、そのかわりアタシたちはずっと手を繋いでいた。
カズくんの手は今までアタシが触れたこの世の中で一番優しく、暖かい。
そんなカズくんはうつむいてずっと目を閉じていた。
だけど、それは決して眠っているわけではないようだった。
何かを考えているような…そんな感じだった。
だからアタシは独り、外の景色を眺めることにしたんだ。
今まで十分、自分の心と向き合ってきた。
だから今度は外の世界を見たい。
外の…アタシの知らない世界と向き合いたいの。
学校をサボっても、特に行きたい場所があるわけでもない。
だからアタシたちはとりあえず電車に乗り込んで、お金のかからない、初夏の海へ遊びに行くことにした。
電車の中で何を話すわけでもなく、ただ電車の揺れに身を任せて大人しく座っていた。
このアタシたちの間に流れる暖かい空気さえあれば、何も離す必要はなかった。
だけど、そのかわりアタシたちはずっと手を繋いでいた。
カズくんの手は今までアタシが触れたこの世の中で一番優しく、暖かい。
そんなカズくんはうつむいてずっと目を閉じていた。
だけど、それは決して眠っているわけではないようだった。
何かを考えているような…そんな感じだった。
だからアタシは独り、外の景色を眺めることにしたんだ。
今まで十分、自分の心と向き合ってきた。
だから今度は外の世界を見たい。
外の…アタシの知らない世界と向き合いたいの。