Revenge game

橋下彰太


「はぁ…」

俺は工場見学しながら盛大なため息をついた。
復讐なんて馬鹿げてる。
だが、本気らしい。
ついさっき練際の悲鳴が聞こえたから。

「ねぇ?君が橋下くん?」

急に声をかけられた。
振り向くと藤崎の友達(?)っぽい女だった。

「驚かせてごめんね!!私、夢!!晴野夢だよ!」

晴野はにっこり笑った。

「でも、晴野は敵だろ?」

そう聞くと晴野は首をかしげて

「私、てきなんかじゃないよ?
みんなと仲良くするためだよ♪
あと夢って呼んでね」

晴…じゃなくて夢はまた微笑んだ。

「そっか…」

俺が俯いていると遠くから藤崎の声が聞こえた。
誰かを呼んでるようだ。

「たいへんっ!!しょーたくん逃げなきゃ!!
ころされちゃうよ!!私についてきて!!」

そう言って夢は手を引っ張ってきた

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