Revenge game
保健室へ着いた俺らはとりあえず、
一番奥のベッドへ腰を掛けた。

「んで?何が辛いんだよ」

眉をハの字にもして聴く玲二が
スゲーかっこよくて…でも、どこか
弱く感じた。
そして俺は口を開いた

「…サッカー部が嫌なんだ」

そう言って玲二の顔を伺うと
「やっぱり」とわかっていたような顔をしていた。
俺は話を続けた。

「俺の意見や意思が完全無視でさ?
暴力や罵声が当たり前なんだぜ?
チームとして終わってんだろ?
人として、さ。
俺は仲間や絆があってこそだと思うんだ。」

こんなに自分の意見を言ったのは、
久しぶりだった。
だが…玲二は俺の思ってもみない発言をした。
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