幸せになっていいですか

社長室に着いた・・・ノックする気がわかない・・・いきなりの再会だから・・・

一哉も中にいる・・・何とかしなきゃ・・

ノックして入った・・・

「失礼します」

「真理！」

「こんにちは。お久しぶりですね。元気でしたか？お兄さん」少し素気なく言った。

「真理さん。ここは気をつかわなくていいから、普段道理に話していいよ」と智哉さんが言った。

「でも・・ここは会社ですから」

「真理・・・普段の兄妹で話さないか？久しぶりの再会なのに・・」

少し間を取り、スーッと息を吸って兄に向かって言った・・・

「あんた・・その標準語やめたら？いつまでかっこつけてんの。涼介」一発目に勝負をかけた。

「第一声がそれ？お前一哉さんの前やぞ。それに社長までおんのに・・なんやその態度！」

「はぁ！こっちはどうでもええねん。一哉はわかってるわ。私が関西弁で話すことも知ってるわ。
　だから遠慮なく話すから。」

「一哉さん。こんな妹でええの？」一哉を見ながら言った。

「もちろん。そんな真理さんが好きですから」と言って笑った。

「この際、真理さん思いっきりぶつけてみては？」と智哉さんも言った。

「じゃ　お言葉に甘えます」と笑い返した。

「って何の用？」

「仕事や。後、真理の偵察しに来た。」

「偵察ってあほみたい・・頼まれたん？何処まで信じられへんねん娘のこと・・
　もうわかってるくせに・・・あーむかついてきた。あんたも簡単にこっちに来てどうすんのよ。」

「しゃあないやろ。お前が悪い。この家出娘！」

「涼介。家出したことは私が悪い。でもな、あんなおっさんと結婚させようとしたのがきっかけやろ
　人の気持ちもわからんと・・私ばっかり悪者して・・娘の気持ちわかってへんのそっちやろ！
　こっちはどれだけ辛かったか・・あんたにはわからんやろ！」

しまった・・言ってしまった・・・一哉を見てみた・・黙って私を見ていた・・

「お父さんとお母さんに言っといて。私・・結婚するから！もうあの家出ていくから。
　私には大切な人がいてる。だから余計なことすんな！ってわかった涼介」

言った言葉に自分で驚き、一瞬止まってしまった・・・やばい・・・

その発言に男３人が驚いた