幸せになっていいですか

「ほんまか・・真理・・」

「兄貴・・真理さん言ったぞ」智哉は一哉を見たが、一哉は真理を見ているだけだった

「涼介。こんな嘘ついてどうすんの！今更こんな嘘つくような女とちゃうわ」

「相手は誰や・・・どこの誰や。」

あーやってしまった・・この状態で勢いついて言ってしまった・・・

「ここにおる一哉やから」

「お前・・・結婚しようとしてる人の前でこれか。あほか。お前終わったな・・・」

「ええねん。こんな私であかんかったらそれまでや。そこまでの女やったてことやから・・・
　それでも私のことを選んでくれたなら、私は一生すべてをかけて一哉についていく。
　涼介。あんたに私の覚悟わからんやろ」

「真理～男前な発言やぞ～。それ」

「私は変わってん。もう昔の私じゃない。今の私見たらわかるやろ。涼介。これで何があかんの
　もういいかげんに私を自由にしてよ・・・お願いやから・・・」

「・・・わかったもうええ。わかった。お前の好きにしたらええ。」

「新藤さん。変な所お見せしてすいませんでした。これが真理なんです」

「涼介。あんた喧嘩売ってる？」

「売るかあほ。真理、俺帰るわ。もう話せんでええ。その代り、家には電話せえよ。
　結婚するってな。ちゃん自分の口で言え。わかったな。」

「わかった。連絡するわ。」

「真理・・せいぜい一哉さんに可愛がってもらえよ」真理の頭をぽんと叩いた。

「わかってる。涼介も姉ちゃん泣かしたら・・・しめに行くから」にこっと笑った。

「俺は大丈夫や。こっちは任せろ。じゃ頑張れや」

「一哉さん。真理のことよろしくお願いします」と頭を下げていた。

「はい。約束します」と頭を下げていた。

「では、新藤さんこれで失礼します。仕事の件はまた連絡しますのでよろしくお願いします」

「どうもお疲れ様でした。西田さん。」

「これからはもっと親密な関係になりそうですね。社長。」

「そうですね」二人が笑いながらあいさつをして部屋から出て行った

私は一気に力が抜けた・・床に座り込んだ・・

やりきった感とやってしまった感にどっと疲れが出た。