幸せになっていいですか
「一哉。今晩は実家に帰るの?」

「ごめん・・真理、家で待っててくれないか。必ず帰るから」

「・・・今日は家に帰るつもりだったのに・・家に電話しないといけないし・・」

「すぐに帰るから待っててくれ」

「・・・わかった・・」

エレベータを降りて部屋に着いた・・・

「真理お帰り・・どうだった?」

「後で・・」良樹さんが手招きしている・・・会議室を指さしてた。

せっかく戻ってこれたのに・・・仕方なく会議室へ行った。

一哉のことが気になっていた・・実家で何話すんだろう・・・

ちょっと不安になったが、とりあえず報告かねて良樹さんの所へ目指した。

会議室へ行くと加奈子も一哉も座っていた。

「で、どうだった?」

「言うことは言いました。」

「真理。お兄さんに言ったの?」

「思いっきりね。すっきりするぐらい。」

「真理、関西弁で思いっきり話してた。俺と智哉が唖然とするぐらい」

と笑いながら一哉が言った。

「え?真理そこまでやったの?」

「うん。やった。」

「結婚するからあの家出るって・・真理が俺達の前で言った時は驚いた」

「真理・・・凄いわ・・」

「でも・・・もっと大変なことが・・一哉の両親と沙紀さんが来た」

「えーーー!何それ。おじ様とおば様が!」

「一哉さん。真理を殺す気?」

「真理にも同じこと言われた」

「で・・どうだった・・・」

「それがさ・・結婚が早くなりそうな気配がする・・・」と一哉が突然言った。

「何で?一哉どういうこと?」

「親父の呼び出し・・・今晩来いってさ」

「何かあるな・・・」良樹さんが言った・・

会議室が静かになった・・・
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