幸せになっていいですか
一哉達がリビングに入ってきた。相当急いで来たみたいだった。

「何?また呼び出しかよ・・」息を切らして話していた。

「叔父さん。もう昨日みたいなことは勘弁ですよ」

「親父。今日はちゃんと話してくれよ。兄貴止めるの勘弁だから・・・」

3人が相当焦ってこの家に来たのが感じ取れた・・・。

「一哉・・・真理さんのことだが・・・」

「何?まだ何かあるのか?」

「西田さんと連絡がとれてな・・・」

「え?真理の両親に?」

「真理さんの両親がお前によろしくと言って来た」

「わかった。近々あいさつに行ってくるわ」

「それと・・・真理さんが来た。ここに」

3人の驚きの声と一哉の怒った声が聞こえた。

「はぁ!親父真理に何か言ってないだろうな!」

「言うどころか。お前には勿体ないと思ったぞ」

「・・って真理は何て言った?」

「聞きたいか?」

「なんだよ。勿体ぶって」

「3人で話をした。何もかもな」

「親父。優志のこと言ってないだろうな」

「言った。真理さんもきちんと話をしてくれた」

「真理を不安にさせたくなかったのに・・何で今更・・」

「彼女は凛とした姿ですべて話してくれたぞ。結婚のこともだ」

「何て?」

「お前から真理さんに聞け」

「わかった・・・」

「それから・・お前たちに言っておく。彼女達を心配させるな。不安にさせるな。
 ずっとそばにいてやれ。お前たちしか彼女は頼る所は無いからな」

「ああ。わかってる」

「わかってますよ。叔父さん」

「わかってる。今更いわれなくてもな」
< 125 / 329 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop