幸せになっていいですか
みんなでリビングで飲み始めた・・

「一哉君、この間は社長の前でごめんな」と涼介が言った。

「あー。あれは・・僕ら兄弟は唖然としましたが、真理の啖呵を切った言葉には
 驚きましたよね、涼介さん」

「真理、あんたやってしもうたん?」

「桜さん~だって涼介が・・・」

「おいおい旦那になる人の前で何をした?真理」

「・・・ちょっと」

「父さんや母さん見たらひっくり返るで」と涼介が笑った。

「一哉さん・・すいません・・うちの娘が」とお父さんが言った。

「いいえ。とんでもありません。真理さんのそういう部分も大好きですから」

とさらりと答えた。

「真理~あんた、愛されてるね・・よかった」と桜が頭を撫でた

「でしょ~。」思いっきりの笑顔で答えた。

「これでうちも落ち着きましたね。お父さん」

「ああ・・母さんもほっとしたか?」

「式が終わるまでは・・ドキドキよ・・だって真理がちゃんとできるか・・」

「あのねー母さん、私もそんなあほとちゃうよ。もう若くもないし・・」

「まぁ真理の本性が出えへんかったらいけるやろ」

「・・って真理?まだあるのか?」

「無いわ!涼介・・余計なこといいな!」と真理が睨んだ。

「涼介・・あんた可愛い妹泣かしたら・・私があんたをやるで」と桜が言った。

「・・・怖・・俺は桜が一番怖いから・・」

「我が家も女性が強いからな」とお父さんがぼそっと言った。

「うちの家もですよ」と一哉も言った。

みんなが笑った・・
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