幸せになっていいですか
「一哉君、真理のどこが気にいった?」と涼介が聞いてきた。

「もう全部ですね」とにっこり笑った。

「あいつな・・あの事故以来笑わんかったやろ・・・」

「そうですね・・確かに・・・」

「一哉君、ある意味ほんまに助けてくれてありがとう。一時はどうなるかと・・」

「涼介。もう言うな。優志さんは一哉君の親友や・・」

「ごめんな・・」

「気にしないでください・・僕も優志にはいづれ報告しないといけませんので」

「そっか・・彼がきっかけでこうなるのも何かの運命やな」

「・・・ですね」

「まぁこれからの二人、楽しみにしてるわ」

「任せてください」

「真理って怒ったらどんな感じ?」

「関西弁でまくしたてられますよ」

「あいつ・・やっぱ猫かぶってるな・・」

「でもはっきり言ってくれるので、わかりやすいです」

「あれがまたいい所やけどな」

「ですね」

「やぱっり女は強いなぁ~父さん」

「聞こえてるぞ・・気をつけんと」と新聞で顔を隠した。

「ちょっと朝から何?」桜が立っていた。

「え?みんなきれいやなーって言ってたんや」

「嘘つき。悪口やろ?一哉さん何か言ってた?」

「いいえ。みなさん素敵な方だと・・」

「まぁそのうちわかるけど・・さぁ御飯よ」と涼介を疑った目で見ていた。

3人がさっさと動きながらダイニングへ向かった・・

みんなで朝食を食べた
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