幸せになっていいですか
車の中で涼介が言った

「今やから言う。一哉君と内緒で飲んだ」

「え?いつ?」

「お前が寝てから」

「それで」

「お前のことめっちゃ惚れてるな・・」

「そうやろ。私も惚れてるから」

「はいはい。寝言は寝てから言え。」

「うるさいわ」

「・・・これから頑張れよ。籍のことはお前が決めろ。それでええから」

「わかった。涼介、父さんと母さん頼むわ」

「お前が言わんかってもやっとるわ」

「そやね」

駅に着いた・・。ホームまで送ってくれた

「気を付けろよ。ほな またな」

「涼介も元気でな」

「あ・・言うの忘れてた・・俺、親父になるから」

「えーー!なんでここなん?」

「はずかしいからや」

「桜さんにも言いたかったのに・・おめでとうって・・」

「お前に心配かけるのがな・・」

「そっか・・念願やったもんね」

「ああ・・まぁ予定日は5月や・・」

「私らの結婚式大丈夫?」

「はってでも行くらしいぞ」

「あははは・・桜さんらしいわ」

そろそろ出発の時間になった

「じゃ いってきます」

「おう!ぶちかまして来いよ」

「まかせて!かましてくるわ」

「お嬢がそんなこと言うな!あほ。」

「じゃ・・やっつけてきます」

「行って来い!」手を振ってくれた

私も振りかえした・・電車が発車した・・・
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