幸せになっていいですか
目が覚めた時はすっかり日が暮れていた・・

慌ててリビングへ行くと、みんなが揃っていた。

「すいません。眠ってしまって・・」

「いいのよ、疲れたでしょ・・食事はどうする?」

「今日はもういらないです。何か疲れちゃって・・」

「真理・・大丈夫か?」一哉がそっと肩を抱いてくれた。

「いつの間にか眠ってしまって・・・ごめんなさい」

「兄貴、真理さん顔色悪いな」

「もう休むか?」

「すいません・・そうさせてください。明日は仕事なんで・・」

「真理・・部屋まで一緒にいくから」と沙紀と部屋へ向かった。

「沙紀ありがとうね」

「真理・・我慢しなくていいから・・なんでも言って」

少し部屋で話をした。

「大変みたいね・・」

「ほんと嫌になっちゃう・・まいったわ」

「もう奥様なんですから、大丈夫よ」

「しかし彼女が気になるわ・・」

「私も・・でもみんなはっきりとは言ってくれませんね」

「会社で会わないかな?」

「智哉の所に行ってみませんか?明日」

「もし会ったら、私闘ってしまうかも・・」

「真理・・今はダメ」

「沙紀にも怒られた・・」

「ちゃんと見張りますからね!」

「はい・・暫くは大人しくします・・」

二人で笑いあった。

その会話を一哉が聞いてきたことは知らなかった・・
< 166 / 329 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop