幸せになっていいですか
今日まで別室勤務になった。

二人で仕事をしていると、とんでもない連絡が・・・

「真理さん一人で社長室に来てくれ」智哉からの電話だった。

意味が分からなかったが、行ってみた。

そこには絵里さんが座っていた。

「何故・・・」

「真理さん・・少しお話させてください・・・」おとなしく言った。

昨日のような雰囲気は全くなかった・・・何かある・・

「智哉さん・・二人にしてください。お願いします」

二人だけで話を始めた。

「昨日はすいませんでした」

「いいのよ。もう済んだことでしょ。今更・・」

「私の一言でこんなに混乱するとは思っていなかったので・・・」

「ということは・・絵里さん・・何か理由があるの?」

「はい・・・」いきなり涙目になってこっちを見てきた。

「ほんとは私・・・あんな女じゃないんです」

「え?じゃ昨日は・・」

「精いっぱいの芝居です」

驚いたが、彼女の話をじっと聞いた。

「ほんとは・・・真理さんに申し訳なくて・・ごめんなさい」

「いいのよ。何で芝居を?」

「何もかも嫌になって・・・どうにでもなれと・・」

「じゃほんとは結婚する気無かったの?」

「はい・・他に好きな人が」

「誰か聞いても大丈夫?」

「幼馴染みです。でも反対されました・・・」
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