幸せになっていいですか
「何で?」

「会社にメリットが無いといわれ・・」

「絵里さん・・・本当に好きなら、説得しなさい。二人で何度もお父様と
 お話しなさい。こっちの本気の力をみせてあげなきゃ」

「真理さん・・・でも彼とはもう会えなくて・・・」

「じゃ・・・私みたいに家出する?」

その一言に驚いてこっちをみた。

「私も政略結婚が嫌で家出したの。でもこれはあまりお勧めできないけどね」

私の過去を話し、今の自分があると言うことを話した。

相当驚いた様子だった。

「真理さん、私、父と話してみます」笑顔で答えてくれた。

「困った時はいつでも相談に来て」とアドレス交換もした。

「ありがとうございました・・後、一哉さんにも・・」

電話で呼んだ。慌てて二人が入ってきた。

「一哉さん・・今まですいませんでした。これからは真理さんと
 幸せになってください」と頭を下げた。

性格の変わりように驚いた感じだったが、何か感じ取ったみたいだった。

「絵里さん、お元気で頑張って」

「真理さんが相談相手になってくれましたので、今度は友人の
 お付き合いをよろしくお願いします」と笑った。

「え?真理?」

「そう。相談相手」と携帯を見せた。

「では・・これで」頭を下げて帰っていった。

これで騒動も終わった・・

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