幸せになっていいですか
披露宴も始まり、私達の席は女子社員達だけで、

色とりどりのドレスの色で華やかさが目立っていた。

「真理さん今日の披露宴ってすごいですね」

「そうね・・確かに・・」自分の時はこれ以上になるのかと思った。

「今日はイケメンもいっぱいいますし、いい人と巡り合いそうな気もする」

と彼のいない女子はここぞとばかりに出会いを探してる・・

私達のテーブルにも男性社員がやってきた。

「うぁ~真理さんいつもと違いますね・・みんな噂してましたよ」

「新藤さんがすごく心配してますよ」とこっそり言ってきた。

「あら・・じゃ今日は私も遊ぼうかな~?」冗談交じりに言ったら、

「誰も新藤さん絞められたくないからできない」って言っていた。

みんなが大笑いしていた・・

大勢いるので、席を外すそぶりをして一哉の所へ行った。

「挨拶が遅くなって申し訳ありません」とテーブルに行った。

「真理さんは加奈子さんのそばにいてくれているし、しょうがないわよ、ねぇあなた」

「まぁ気にしないで・・それより真理さんは今夜は大丈夫か?」

「え?どうして?」

「真理さんと知り合いになりたそうな奴が多そうだな」とお父さんが笑って言った。

小さな舌打ちが聞こえた。

「一哉?大丈夫よ。あなたが怖くて、誰も声かけれないって言ってたわ」

「そうだよな。兄貴に締められるって思っているんだろうな」と言ったら

みんなが笑っていた。

「ちょっと行ってくる」と言って私の手を引っ張り、みんなの所へ戻った・・

近くのテーブルの目線が気になったが遅かった・・


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