幸せになっていいですか
「一哉!ここでそんなことしたらダメっだってば・・」

「会社の人間には大丈夫だろ」

「でもその手・・」「あ・・・」慌てて離した。

みんなに冷やかされてしまった・・

「真理さん・・俺ショックですよ」後輩は言ってきた。

「なんで?」

「やっぱ新藤さんには勝てないっす」

「そうね・・でもあなたも今日はかっこいいわよ。ほら彼無しの女子達もいるし
 今夜は頑張ってみたら?」

「じゃ、2次会頑張ります」

「真理には声かけるなよ」と一哉が念を押すと、

「怖くてできません」と言っていた。その場でも大笑いが始まった。

披露宴も終わりのほうになり、

加奈子もお色直しも1回減らした為体調も大丈夫そうだった。

両親への手紙、花束贈呈・・と事が進んでいった・・・

最後のあいさつでは、良樹さんが新しい命が授かったと報告したら

大きな拍手がわいた。

二人の最高の泣き顔と笑顔で無事に披露宴も終わった。

加奈子の傍へ行った・・

「ご苦労様。大丈夫?2次会は行けそう?」

「うん。今日は私達の大切な日とお腹の子もわかるのか、今朝から調子が良くて」

「まぁ今からいい子じゃない」

「そう。ほんとに・・」笑った顔はすっかりママの顔だった。

「真理ちゃん今日はほんとうにありがとうね」と加奈子の両親にもお礼を言われた。

「そんな・・ご存じだと思いますが、もう親戚になりますし・・」

「そう!加奈子からきいてビックリしたわ」

「だからこれからもよろしくお願いしますね」と笑顔で言った。
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