幸せになっていいですか
「あ~疲れた・・・」とソファーになだれ込むように倒れた。

「真理・・おつかれ・・」水を持って来てくれた。

飲んだ後もそのまま横になった・・

「真理・・・その恰好・・俺のこと誘ってる?」

少しドレスが着崩れてしまい胸元がどうもセクシーに見えるみたいだった。

「誘ってない」即答した。

一哉もジャケットを脱ぎ、ネクタイも取り隣に腰を下ろした。

首元のボタンも外した姿はちょっとかっこいい・・

じっと見ていると、

「ん?見とれてる?」

「うん・・かっこいいなぁ・・」って言ってしまった。

「真理・・・今日は覚悟しろよ」とニヤリと笑って寝室へ行った。

その言葉が怖くて、暫く寝室へは行かなかった・・

着替えよう寝室へ行くとベットに寝ている一哉がいた。

着替えてお風呂に入ろうとアクセサリーを取り、セットした髪のピンを降り始めたら

急に起きてきて後ろから背中を指でなぞってくる。

隠れているピンをすべて撮り終えると、カールのかかった髪が下ろされた。

「真理のカールした髪は意外といいな・・」

「手入れが大変だから嫌い」

人の髪でくるくると指で巻いて遊んでいる・・

お風呂にも早く入りたかったので、ドレスのファスナーを下ろそうとしたら、

一哉が下ろした。

「やめて・・」とっさにドレスを押えた。

「あ~惜しかった」と言いながら笑った。

お疲れモードでこんなことされたら明日会社に行けない・・

そこから何も言わず、バスローブを持って部屋を出て行った。

お風呂から帰ってきたら一哉はもう寝ていた・・

やっと休める・・いつ寝たかも覚えていないくらい早く眠りについた。


< 192 / 329 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop