幸せになっていいですか
定時にあがり、一哉の車を借りて、沙紀と一緒に加奈子に会いに行った。

加奈子の家もそんなに遠くないので、すぐに着いた。

家に上がると、確かに痩せた加奈子がいた。

「あんた大丈夫？」

「加奈子・・痩せちゃった？」

と二人が心配そうに言ったら、

「家に帰りたいよ・・」と寂しく言った。

「良樹さんは来てくれてる？」

「たまに・・」

加奈子の不安要素だな・・・

「あんた今何食べてるの？」

「ゼリー」

「それじゃあかんやん！」と怒ってしまった。

「真理・・でも食べれない・・」

ちょっと待ってて・・と桜さんに電話してみた。

「桜さん・・うち・・つわりだひどい時って・・私とちゃうわ・・あはは
　あ～それね・・・え？そんなんでいいの？わかった」

会話が終わった。

加奈子あんたがちゃんと食べれるようになったら、家に連れて帰ったると約束して、

私は台所へ向かった。

トマトを切って持ってきただけだった。

「たべれる？」

食べれた・・・。加奈子が笑顔になった。

トマト料理が結構食べれる人が多いらしいと桜さんが教えてくれた。

後は自分で好きな味付けで食べたらいいと言っていた。

とりあえず私が知っているトマト料理のレシピは教えて帰った。
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