幸せになっていいですか
「今まですいませんでした・・どうしてもここまでは、くることができなくて・・」
　
こらえていた涙が溢れてきた。

「いいのよ気にしないで・・真理さんがお墓へ行っていることは知っていたから・・」

「最近は行けませんでした・・すいません・・」

「そりゃそうよ・・優志の所は行っては行けないわ」

「真理さん・・優志はあなた達の友人としてこれから思ってちょうだいね
　辛い思いでとしては心に残さないでね・・」とやさしく言ってくれた。

静かに横に座って手を握ってくれた。

「お母様・・」一気に感情が溢れ出てしまった・・初めて声をあげて泣いた・・

優志と一緒になっていたら私のお母さんになっていた人・・

今でも変わりなくやさしくしてくれる・・その温かさがうれしかった。

落ち着くまでずっと手を握り、背中をさすっていてくれた。

その姿を見た一哉も少し目が潤んでいたように見えた・・

「一哉君、優志はいないが、昔のように・・・みんなで来てくれないか？」

その言葉に一瞬驚いたが、「喜んで・・みんなで遊びにきます」笑顔で答えた。

「いつかは君たちの子供ときてくれよ・・」とやさしく笑って言ってくれた。

一哉が改まって座り直し優志の両親に向かって言った。

「おじさん・・おばさん・・無理かもなら断ってくださいね」

と一哉が切り出した。
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