幸せになっていいですか
暫くは昔話に花が咲いた・・・。

学生の頃の優志や一哉、良樹さんのことまで聞くことができた。

「真理さん・・これから大変だと思うけど、頑張ってね」

「はい、新藤家の嫁として恥じないよう一哉についていきます」

「良樹君ももうすぐお父さんになるんだってな」

「はい・・来年生まれます」

「新藤は忙しくなるな」

「またあそびに行くと君たちのお父さんにも伝えてくれないか?」

「はい。父にも遊びに行くように伝えます」

「夜な夜な遊び人トリオが復活だな」

「え?なんですか?」

「俺らの親父と優志のお父さんは昔からの友人で、何でも一緒だったんだ」

「学生の頃から?」

「いいや・・・子供の頃からの」

「なるほど・・・トリオね・・」と笑ってしまった。


時間もだいぶ過ぎたので、そろそろ帰る事にした。

「では・・そろそろ失礼します」

「またいつでもきてね」

玄関まで見送られ優志の家を後にした・・・

「とりあえず、済んだな」

「ああ・・これですっきりした」

「結婚式の報告もしたし・・」

「何より、優志に報告できたこと・・良樹さん本当にありがとう」

「いいよ・・気にするな」とやさしく答えてくれた。

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