幸せになっていいですか
前日がやって来た・・・。

今日はお休み。明日に備えて、ドレス、靴、アクセサリーを用意していた。

宅配便が届いた。

送り主は・・・一哉の両親からだった。

この大きな箱ってまさかとは思ったが、予想的中・・・

真っ赤のドレスとそれに似合った靴とバックが入っていた・・

「どうしよう・・・」手に取り悩んでいた・・・

母に買ってもらったドレスもある・・・これもある・・

暫くドレスを持って考えてた・・・

悩んでいる私に一哉が両方着れば?なんていうから驚いた。

「結婚式じゃあるまいし・・・何いってんの!」

「昼のパーティーに真理のドレスを着れば?」

そうするしかないか・・・

一哉の両親にお礼の電話を入れた。

当日夜着ることにすることは先に伝えた。

一哉の母もそのほうがいいと言っていた。

試着してみてわかった。

胸と背中のラインが見えるドレスだった

肩は完全に出ている・・・これは昼着れないわ・・

一哉が後ろからやって来て、首にかけてくれた。

ダイヤのネックレス・・・

「これ!どうしたの!」

「新藤家の宝物・・・嫁になったら受け継ぐものなんだって」

鏡の前の自分が別人に見えてきた・・・

私本当に新藤のお嫁さんになったんだ・・

ネックレスに触れて思った。



< 206 / 329 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop