幸せになっていいですか
智哉さんの挨拶も終わり、一哉が舞台に呼ばれた・・

一哉の言った一言に驚いた・・・何？どういうこと？

一哉の言葉に自分の耳を疑った・・・

今・・・何て言った？・・・結婚？！え？婚約じゃなかったけ・・・

良樹さんに聞こうとしたら、歓声と拍手と一緒にみんなが私を見ている・・

「真理・・やられたね」と加奈子が笑っていた。

「真理ちゃん一哉が呼んでるよ」良樹さんにエスコートされた。

そのまま舞台へ・・

「今結婚報告しました妻の真理です。これからも二人の事をよろしくお願いします」

婚約の発表じゃなかったの？とりあえず頭を下げた。

何が何だかわからない・・一哉を見るとやさしく笑っていた。

最後に一言付け加えた・・。

「無礼講なんで・・言っておくけど、俺の妻にちょっかいかけるなよ！」

会場は大笑いと「できませーん」と声が上がった。

一哉が耳元でそっと言った・・

「もう決めていたことだから・・驚いた？」

目が丸くなっている私の腰を抱いてみんなのいる場所まで戻ってくれた。

良樹さんが笑っている。あの様子だと知っていたんだなと確信した。

「良樹さん知ってた？」

「真理ちゃん以外みんな知ってたよ」

「じゃ・・加奈子も沙紀も！」

「真理！ごめん！知ってた」

「誕生日に素敵なプレゼントだったでしょ」沙紀がウインクしてきた。

とんだサプライズとなってしまった・・・。

クリスマスパーティーから結婚報告パーティーに変わってしまった。
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