幸せになっていいですか
拍手の中舞台から降りた・・

これで終わった・・・ほっとしたのもつかの間、

あちこちから挨拶する人が増えてきた・・・

次期社長に名を売る為なのか、父の会社のパーティーでもよく見た風景だから

何にも感じなかったが、ただ・・奥様・・という呼び方には慣れていないせいか

返事に遅れてしまう・・・

笑って誤魔化すしかなった・・・

「まだ慣れていないのですいません」その言葉を何度言っただろう・・

さっきまで嫌味を言っていた女性達の目は何か言いたそうだが、、

立場上言ってしまうと大変なことになってしまう・・・

みんな暗黙の了解なのだろう・・すっかり大人しくなってしまっていた。

一哉と離れ加奈子や沙紀の所へ行った。

「加奈子大丈夫?」

「もう安定してきたから、大丈夫。今夜はここに泊るしね」

「沙紀も?泊るの?」

「みんなそうですよ」

「真理・・あんた誕生日でしょ。どうするの?」

「私は明後日までいるから・・明日かな」

「そっか・・じゃここで・・誕生日おめでとう!真理」

「ありがとうね」3人で乾杯をした。

こんな誕生日最初で最後だなと思った・・

パーティーはまだまだ続いていく・・・







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