幸せになっていいですか
暫く甘い時間を楽しんだ・・・

ふと目が覚めた。今は何時かわからない・・

サイドテーブルの時計を見たらもうすぐ12時・・・

誕生日も終わる・・・クリスマスイブも・・・

さすがにこの季節は裸寝るには寒い・・・

羽織るものが無かったので一哉のカッターシャツを借りた。

ベットから降りて窓の所へ行った。

雪が舞っていた。

一人じゃないんだ・・・ポツリと呟いた。

夜景の中を舞う雪が綺麗だった。

一人じっとその景色を眺めていた。

「どうした?」の一言に後ろを振り返ると

ベットから一哉が降りてきてそっと後ろから抱きしめてくれた。

「雪が振ってたから眺めてたの。綺麗ね」

一哉の言った言葉に驚いた。

「真理・・思い出していただろ?」

その言葉に一瞬ドキッとした。

「ごめん・・・ちょっと・・・一人で過ごしていたころを・・」

「もう一人じゃないだろ」ギュッと腕に力が入った。

「そうね・・もう一人じゃない・・一哉がいるもんね」

暫くそのままそこから動かなかった・・・

時計は12時をちょうど指していた。



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