幸せになっていいですか
最後の夜・・・お互い見つめるだけで分かっている・・何も言わなくても・・・。

自然と身体も重なり、いつものように甘い言葉が耳元に囁かれる・・・

その言葉に身体中が熱くなっていく・・・

一哉の声が恥ずかしさを解放してくれる・・・

そんな甘い時間がずっと続いてほしいと思う・・

何もかもすべて一哉に預けた・・

一哉の指先・・・唇・・・声・・・

すべてが私を麻痺させていく・・・

何度意識が遠退きそうになるかわからない・・・

腕をからませ身体が離れないようにぐっと力が入る・・

身体中に触れる唇の動きに耐えれなくなり、甘い吐息が漏れてしまった・・・

「その声・・・もっと聞かせて・・」耳元で囁かれ、首筋を甘噛みされた。

やさしく時に激しく・・一哉の思いを身体すべて受けいれた・・・

「愛してる・・・」その言葉を聞いた後・・頭が真っ白になった・・

身体が溶けてなくなりそう・・・そう思いながら目を瞑った。

「真理・・」名前が聞こえた後、力が抜けていきそのまま意識が遠くになった・・・。

自然と目が覚めた時は一哉が隣で眠っていた。

静かに寝息をたてて眠っている姿を見てやさしく微笑んだ。

そっと頬にキスをしてベットから起きあがった。

窓の外は朝日が昇り初めていた・・・。
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