幸せになっていいですか
ウエディングドレスはデザインは決まっていたので、同じものを着せてもらった。

「お父さん、お母さんどう?」

「綺麗やな・・・」寂しそうな表情で言った。

私も見せるのに悩んだけど、次見る時は式の当日・・・その前に見せたかった。

「真理、父さん当日逃げようかな」

「あかんで、一緒に歩いてもらわんと」

少し涙目で笑って答えた。

担当の人には、また連絡しますと言って、衣装室を後にした。

ホテルで食事をし、今後の話をした。

「桜さんは大丈夫?これそう?」

「桜ちゃんは意地でも行くっていってたわ」

「おかあさん。無理だけはさせんとってや。病院も手配しておくから」

「わかってる。あの子もやっと授かった命や。無理はせえへんやろ」

「楽しみやね。孫が」

「真理はおらんやろうな?」

「おったらどうする?」

「真理。ほんまか?」目を丸くして父が言った。

「おらんよ。まだよ」

「うちはいつでもOKやぞ」

「もう・・・何いってるん」と顔を赤らめてしまった。

楽しい昼食となった・・・。
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