幸せになっていいですか
朝早く両親を見送りに行った。

「一哉君。真理のこと頼みます」

「お父さん。任せてください」

「真理・・気をつけてな」

「じゃ・・・またね・・」やっぱり別れは寂しい・・悲しくなってきた

「真理・・何かあったら連絡してね」

「うん。おかあさん元気でね・・」涙だ溢れそうになってくるのをこらえた。

一哉が手を握ってくれた。

「じゃ・・またね」と手を振った。

発車した電車をホームから見えなくなるまで見送った。

「真理・・・お疲れ」とやさしく抱き寄せて、頭を撫でてくれた。

駅から一哉の実家へ向かった。

今日から来年の3日まで一哉の実家で過ごすことになっていた。


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