幸せになっていいですか
私への気持ち
実家の最寄の駅に着いた。涼介が改札口で待っていた。

「お疲れさん」

「ただいま」

「一哉さんも忙しいのにご苦労様です」

「いいえ。僕が勝手についてきたので」

話ながら車へ向かい、家に向かって走り出した。

「真理、晩飯は?」

「新幹線で済ませた」

「なら飲めるな。今晩は付き合えよ」

「わかったわ」

家に着いたら大きなお腹をした桜さんが出迎えてくれた。

「桜さん、大丈夫?」

「大丈夫よ。元気なもんよ」とにっこりと笑ってくれた。

リビングでさっそく飲み会が始まった。

「お疲れさま。それとお帰り」

「ただいまー。暫く居座ります」と笑った。

他愛のない話から結婚式の話、桜さんのこと、真理が妊娠したって間違えたこと

ドレスで怒った事色々話が弾んだ。

「そう言えば、この間男3人で飲みに行ったでしょ?」

「あ・・あれか・・教えたれへん」

「涼介のけち。一哉に聞くからいいわ」

「真理ごめん。俺も言わない」

「何でよ。みんなして・・父さんも?」

「ああ・・言わないなぁ」

「真理、聞くのが野暮よ」と母さんが言った。



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