幸せになっていいですか
一哉Side~

ごめんな真理今日は辛かっただろ・・・

何度も何度も悩んだ。この手帳を手にした時から・・・

優志の両親は真理が落ち着いたら渡してほしいとのことだった。

さすがにタイミングには悩んだ・・・。

真理の両親のことも書いてある・・。

真理が実家に帰った時みんなで読もう・・そう決めた。

もしこれで俺達が壊れてもそれは俺がすべて背負ったらいい。

真理・・・優志の最後の気持ちだから読んでほしい・・・

俺もこの内容を読んだときは涙が止まらなかった。

あの言葉をみて声を出して泣いた。

ほんとなら俺が死んでたのにな・・・

優志と真理から幸せを奪った・・・それだけは俺の心から一生消えない。

いや・・消せない・・・

俺は幸せになんかなってはいけない・・・

なる資格なんてない・・・。

だからせめて真理を幸せにしたかった。

どんな形でもいい・・真理の幸せを願った。

ただそれだけの気持ちでずっと突っ走った。

だけど俺は真理を愛してしまった。

真理と結婚が決まった時は優志に何度も謝った。

相手が俺ですまないと・・・

優志俺は今でも悩む。これでよかったのかと・・・

本当によかったのかと・・・
< 257 / 329 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop